2019.04.05|会長ブログ

アヴァンギャルドに憧れて!

こんにちは! 本多建設の本多和彦です。

明日4月5日、東京へ行ってきます。
日帰りですが、少し早めの新幹線に乗り、午前中上野に着いて、
東京美術館で「奇想の系譜展」というのが催されているので観てきます。

4月7日までの展示ですから丁度ギリギリ間に合うようです。

この時期ですから、多分そんなには混まないと思いますが、
なにしろ江戸時代の超人気絵師たちの展示会ですから、
最後まで混み合うかもしれません。

この催しものはかなり前から評判となり、
NHKの日曜美術館でもとりあげられ、
「奇想の画家たち」という本も出版されて、ちょっとしたブームにもなりました。

 

奇想ブームに火をつけたのが、伊藤若冲です。
確か昨年も上野の美術館で若冲展が開催され、
押すな押すなの混みようで時間待ちが長かったと聞いていました。

 

今回は京画壇の「奇想三羽ガラス」、
伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、
さらにその流れを組む臨済宗の中興の祖ともいわれる、
型破りな禅画を描いた白隠慧鶴、
さらに「奇想のスピリット」の先駆者である極彩”妖”画の岩佐又兵衛、
狩野派のはぐれ者狩野山雪、
破調美を極めた鬼才、鈴木其一、
規格外の機知と大画面で勝負した痛快絵師、歌川国芳の
八人の絵が展示されています。

これはまさに滅多にみられないイベントだと思います。

今から50年も前に「奇想の系譜」という本を出した
東大名誉教授の辻惟男さんは、
「流派の系譜からこぼれ落ちた画家の絵は、
一般の人に届けにくくなりますが、
そこにも素晴らしい表現があります」

そして辻さんの奇想の基本は
「アヴァンギャルド(既成の芸術観念や形式を否定する
先端的な芸術の一般的な呼称)の精神」だといっています。

それをちょっとでも聞きかじって観に行けば、
もっと彼らの絵の面白さがわかるかもしれません。

とにかくワクワクしながら観に行ってきます。

辻さんの著書に「ギョッとする江戸の絵画」というタイトルの本があります。

まさに「ギョッ」としてきていずれまたここで報告してみたいと思います。
ところで5月6日まで福島県立美術館で「伊藤若冲展」も開催されています。

これも観てこようと思っています。

なにしろ暇はいっぱいありますし、
若干アカデミックな趣味をもつのもボケ予防にはいいかも!

ペン
この記事を書いたのは私です。
本多和彦会長