2021.09.09|会長ブログ

家飲みのつまみは・・・仕掛人・藤枝梅安の、

 

こんにちは!本多建設の本多和彦です。

 

ここのところ、朝晩の涼しさというより10月並みの寒さを感じるほどの気温が続いていますね。

いつもであれば残暑が厳しくて早く秋よ来いなんて言ってましたけど、

この2、3年の間異常天候が多くなり各地で台風なみの大雨や土砂災害が起きてます。

この涼しさも異常天候のひとつなんでしょうかね。

 

新型コロナの感染は変異株の影響で、

未だ収まりがつかずこの米沢でもとうとうクラスターが発生しました。

ますます会合などの数が減少し、飲み会などは人目をさけるようにひっそりとしなければ、

なんとなく非国民呼ばわりされるようで、恐ろしい時代となったもんです。

 

毎日定時に帰り、ひとり家飲みを続けていると、

最初は飲みすぎなくて健康に良いなどといってたものの、

酒量は次第に増加傾向となり、

とはいうものの独酌で飲んでいても話し相手がいるわけでもないので、

ほどほどのところで納めとなり、後は風呂に入って寝るという毎日の行動パターンとなります。

なんとなく人恋しく、話し相手が欲しくなる今日この頃です。

 

暇だから酒のつまみを考えます。私はほとんど料理の本は見ません。

大学ノートにクッキングノートとして以前、

小説やエッセイを読んではその中に出てくる酒のつまみらしいものを書き留めて

自分で調理してみることがあります。

だからいつもそれは簡単で具材も手軽に調達でき、

時間もかからないものだけですけど、

これが意外とうまかったりすることもあるんです。

 

池波正太郎の「仕掛人・藤枝梅安」の小説のなかで梅安と相棒の彦次郎が請け負った仕掛を成功させ、

梅安の自宅で遅い夕飯を食べるおかずが実にいいんです。

 

「とっぷりと暮れてから、梅安と彦次郎は、居間の長火鉢へ土鍋をかけ、これに出汁を張った。

笊に、大根を千六本に刻んだのを山盛りにし、別の笊には浅利の剥き身が入っている。

鍋の出汁が煮えてくると、梅安は大根の千六本を手づかみで入れた。

刻んだ大根は、すぐさま煮えあがる。

それを浅利とともに引きあげて小皿へとり、七色唐辛子を振って、

人とも、汁といっしょにふうふういいながら口にはこんだ。

 

うめえね、梅安さん

 

冬が来ると、こいつ、いいもんだよ酒は、茶碗で飲む。

 

中略

 

彦さん・・・・・

え・・・・・?

箸をとめて藤枝梅安が、とうとう、白いものが落ちてきたようだねと、いった。」

 

この状況からしておいしそうでしょう。

私は何度もひとりで作っては酒を飲みながら食べました。

料理と小説の世界が一体となり仕掛人藤枝梅安の世界にどっぷり浸って酔っぱらいました。

ひとりで飲む酒はつまみ一品と物語が必要なのかもしれませんな。

 

ペン
この記事を書いたのは私です。
本多和彦会長