2020.08.07|会長ブログ

街道をゆく、「台湾紀行」に惚れました

 

こんにちは! 本多建設の本多和彦です。

 

7月30日、台湾の李登輝元総統が97歳で亡くなりました。

丁度二か月ほど前、司馬遼太郎の街道をゆく「台湾紀行」を読み終えて、

このブログにもちょっとだけ書きました。

恥ずかしい話、この歳になるまで台湾には5度ほど観光で行ってましたが、

その歴史たるや何となくわかってはいましたが、

この本を読んで初めて台湾という国を理解する入り口が見えてきたことを知らされました。

そしてこれまで以上に台湾が好きになり、もっと知りたくなりました。

今のコロナの状況下でなければ、すぐにでも台湾に旅立ちたい気持ちです。

さらには、もしコロナが終息し海外旅行が誰でも行けるようになるなら、

真っ先に台湾に出かけようと決めました。

もしかすると私の年齢からみて、体力的にもそう長距離の長旅をするよりは、

日本から一番近い台湾に何度でも訪れたほうが、旅の面白味が増えそうな気がしてきました。

 

少し「台湾紀行」の本の中身を整理してみます。

1885年(明治18年)

清国は台湾が自国領であることを明確にするために、

台湾を台湾省に昇格した。清国内となって10年続いた。

1894年(明治27年)

日清戦争が起こり、下関条約により、台湾は日本領となった。

1894年-1945年

日本時代は、太平洋戦争の敗戦で台湾を放棄するまで50年続いた。

国内と同様、帝国大学を設け、教育機関を設け、

水利工事をおこし、鉄道と郵便の制度を設けた。

1949年

大陸でやぶれた”中華民国”が、国家そのものを台湾に持ち込んできた。

しかも、台湾島は今もなお”台湾省”のままになっている。

中国共産党との戦いに敗れた蒋介石(孫文死後の国民党の指導者、

やがて中華民国の独裁的支配者になってゆく)は百万の軍隊と共に台湾に移った。

1975年

蒋介石死亡。

1978年

蒋介石の息子、蒋経国、総統を相続。

1985年

蒋経国は「蒋家の者が権力を継承することはない」と広言。

1988年

蒋経国死亡。

李登輝、本島人初めての総統となる

2000年

李登輝、総統退任。

 

李登輝

1923年生まれ、国立旧制台北高校文科に入学、京都大学

農学部農業経済に進み、戦後台湾大学を卒業。

身長180㎝、宗教、敬虔なクリスチャン

 

かつて、台湾には終戦後に中国大陸から渡ってきた”外省人”が、

当局や国営企業の要職に就く政治社会構造があり、

それを大きく変化させたのが、李登輝の手掛けた政治改革、

教育改革に負うところがおおきかったのです。

今の台湾の民主主義の土台を築いた台湾の父といわれた人でした。

この本を読んでやっとわかりました。

だからこそ現地に行ってもっと知りたいのです。

自分のライフワークの一つになるかもしれません。

 

2020.08.07

 

ペン
この記事を書いたのは私です。
本多和彦会長