2019.08.09|日々のこと

静けさや遠くで聞こえる花火音

 

こんにちは! 本多建設の本多和彦です。

昨年の春、NHKの通信講座で、「はじめての俳句」を受講しました。

1年間に5回の添削を受けます。

テキストにそってほぼ春夏秋冬の季語を入れて作ります。

私はこの歳まで俳句にはほとんど興味はありませんでした。

ただ65歳あたりに、種田山頭火や尾崎放哉の自由律俳句と出会い、

次第に面白くなって、彼らの俳句集や本を読んで、自分にも作れるのかなと思ってきました。

そこでまず初めは俳句入門などという本を買ってみましたが、

どうも理解できず、通信講座を思い出しこれならばと、ちょっと張り切って応募した次第です。

第1回から第5回までテーマが与えられ、

それにもとずく俳句を1句作り、提出して添削を受けます。

初めての俳句作りですから、かなり苦労して作ります。

他人の句を読むのは簡単で、これくらいなら俺にでもできるとたかをくくっていたものの、

17字しか使えない表現の難しさに、ほとほと困惑しました。

最後の5回目はどうしても言葉が浮かばず、というよりめんどくさくなって、提出できませんでした。

きのう2日、上杉公園での花火大会があり、所用で夜の8時半頃帰宅したら、

娘夫婦と孫たち2人は自宅から歩いて花火を見にゆき、

老妻ひとり風呂上りにリビングで休んでいました。

この歳になれば人混みを気にせず、花火を見に行きたくもなくなり、

自宅で冷たいビールでも飲んで、遠くで聞こえる花火の音だけを聞いているのも、

老夫婦の夏の風物詩となってしまいました。

そこでこの状況を第3回目の俳句講座に投稿したことを思い出しました。

プロの添削を受けてなるほどと感心しました。

添削前

「老妻と音を楽しむ花火かな」

添削後

「老妻と音聞くのみの花火かな」

若夫婦と孫たちは花火大会に出かけ、家には私と女房の二人だけ。

花火の音だけを聞いていると、ふっと静寂を感じました。

表現したかった気持ちは、添削後すっきりとしました。

さらに俳句の勉強に励もうとしましたが、やはり根気が続かず、

最近はもっぱら山頭火と放哉の俳句集を眺めているだけです。

これも歳のせいだと納得しようとしてます。

んーもうちょっとやってみようかな・・・!?

ペン
この記事を書いたのは私です。
本多和彦会長