2025.10.08|会長ブログ,日々のこと

江戸・下町・寄席・・・を訪ねて🍶🍂

 

こんにちは! 本多和彦です。

 

毎月送られてくるCDがあります。

昭和落語名演」という落語協会百年記念商品で古今亭志ん朝の落語のCDが一枚、冊子に入って月二回発行を二回分まとめて送られてくるのです。

 

昨年の2月からですから今月で44冊目となり、いつまで続くのか私もわからないのです。

ふと気がついて、これまでいくらお金を使ったんだろうと計算してみました。

当初は一冊1,600円で月二冊ですから3,200円の出費かと軽く考えてましたが、一年が過ぎた今年の三月からは1,800円となり、今月までの通算での金額が1,600×24+1,800×20=74,400円となり、こんなに使ってしまったのかと驚いています。

 

もうやめようかなと思いましたが、ちょっと考えました。

私の大好きな趣味の一つが、落語を聴くこととそれを生で聴くことができる寄席に行くことですので、さらには落語を聴くきっかけになったのが、志ん朝の実父でもあり師匠でもあった古今亭志ん生の落語を聴いて、この世界にどっぷり入ってしまいましたので、いわば私の大事なライフワークになってしまいました。

77歳にもなった今をもっと楽しく生きるためには是非とも必要な趣味だからこそひと月3,600円の散財は安いものじゃないかと思い至ったわけです。

 

さらに余禄として、毎月の冊子の最後のページに、「落語こぼれ話」というコラムがあり、噺家の楽屋話とか古典落語のもっと深く入った解説のようなものとか、

落語のなかに出てくる土地の名所のいわれなどがあり、そのなかにも江戸時代から続いているような飲み屋、食べ物屋などの紹介もあり、

それをネットで調べて、訪ねては一杯飲みに行くのも楽しみでもあります。

 

10月の始め、いつものように上野鈴本演芸場で夕方まで落語や漫才などをみて、4時半にでて、例の冊子の「落語こぼれ話」に書いてあった、「根岸の里」にあるお店を訪ねて行ってきました。

根岸とはわかりやすくいうと、JR鶯谷の北口から降りて歩いて5分もしないところに、創業三百三十三年老舗の豆腐料理「笹乃雪」という店があり、予約を入れておいたのですぐ入れました。

もちろん初めてのお店で、豆腐の懐石料理のようなものですが、気軽な居酒屋という感じで、寛げるお店でもあります。

すべてが豆腐なのでちょっと軽すぎるかなとも思いましたが、私の年齢では十分すぎるほどでした。

お酒のメニューに剣菱があったのが嬉しくて、そればかり飲んでいました。

 

隣の建物が俳句の正岡子規の旧居があり、「子規庵」として残されており公開されてます。

笹乃雪の店舗二階から隣の子規庵の庭が丸見えになっており、なんとなく得した感じにもなります。

その近くには初代林家三平の自宅があるそうで、夜の暗がりの中を訪ねてみる気は起きず、次回、明るいうちにでも来てみようかと思いました。

 

「昭和落語名演」の古今亭志ん朝編の冊子を取り続けたおかげで、こんな楽しみ方を味わいました。

江戸の下町風情のおっかけをもっといっぱいやってみようと思っていますから、老いることとぼけてる暇はありません。

 

ペン
この記事を書いたのは私です。
本多和彦会長